全国対応38年のキャリア公平中立な第三者機関『日本交通事故鑑定人協会』

イベント・データ・レコーダー(EDR)の扱い

EDRの解析には、時間はかかりません。

車の重心部分に設置されているEDRは、①取り外しに15分、②取り外したEDRをその場でパソコンにつないでデータを出すのに15分ほど、合計30分もあれば、データの内容は、把握できるものです。

 

よく、EDRの解析には「数日間〜数週間かかる」という知識のない人の証言もあります。

これは全くのデタラメです。

 

実際には、事故車にあるEDRを取り外し、パソコンにつないだだけでデータが出るものなので、即座に記録情報がわかるものです。

 

<EDRの解析に時間がかかっているということが、意味することは?>

その場でパソコンにつなげたら、記録情報が判明するのに、1週間以上も、果ては数週間も待たされるということは、メーカー側や警察に都合の良いような『データの改ざん』がされているということを、疑わざるを得ません。

 

<EDRの解析は、公開で行われるべき>

特に、世間で注目になっている事故の際の”EDRの解析”は、マスコミなど報道関係者にも公開した場で、解析作業を行うべきです。

改ざんが簡単に行われるEDRのデータであるからこそ、非公開でメーカーや警察だけに、解析作業を行わせるのは、問題があります。

時間が経過して出されたデータは、本当のデータと言えるでしょうか?

(日本交通事故鑑定人協会では、EDRの解析の場に、第三者的な立場で、立ち会っています。)

 

<ブレーキを踏んだか踏んでいないのか?>

事故の際、ブレーキを踏んだのか、踏んでいないのか、そのような情報は、本来、車の所有者自身で確認できることが望ましいのです。

しかし、現実は、メーカーに依頼して、EDRの解析をしてもらわないとわからないのです。

このような状況では、私たちは、本当のデータが把握できることはないでしょう。

 

<EDRの解析作業の際に、立ち会いを行う日本交通事故鑑定人協会>

日本交通事故鑑定人協会では、EDRの解析の際には、第三者的な立場により、作業時に立ち会うことをしています。

EDRは、小さい箱形のものなので、手のひらに収まるほどのサイズです。

•取り出し時に、EDRをすり替えられていないか?

•パソコンにつなげる際に、違う記録データをパソコンに入れることもある。

などから、専門的に、公平的に、監視された状態で、解析作業が行われるのが、最も正しい解析方法です。

 

そうしないと、『運転手の操作ミス』→ブレーキは踏んでいなくて、アクセルを間違えて踏んでいたということにされてしまうのが、オチなのです。

 

EDRは、自動車の中枢部分

EDRとは、電子制御された自動車の、”中枢部分”を言います。

パソコンで言うと、マザーボードのようなもの。

人間で言うと、脳の部分にあたります。

 

EDRは、様々な情報を集め、それらの情報をまた方々へ送る(指令する)ことで、コンピュータ化された自動車は動いているのです。

 

このEDRに集まる情報を、一時的に記録することができます。

事故時などに、エアバックが展開した時です。

 

エアバックが展開した5秒前の、運転者による自動車の操作情報などが、記録されています。

 

ただ、記録された情報を解析するには(EDRの解析)、メーカーや専門機関に委託する必要があります。

 

解析してデータ化された情報は、一般の者では解読できない点描グラフなどで表示されているからです。

 

事故時の、非常に重要な情報を記録しているEDRですが、その情報は『誰でも解析できるものではない』『解析しても、意味不明なグラフで表されている』ということが、大いに問題になっています。

 

EDRを搭載している自動車本体は、その自動車の所有者です。

EDRの所有権も、自動車の所有者にあります。

自動車の所有者が自由に情報を知ることができないのが、問題であります。

 

 

EDRの画像

事故時には、簡単に提供しないこと

イベント・データ・レコーダー(EDR)とは

 

車の重心位置辺りに配置してある、金属製で石鹸箱ぐらいの大きさのマイクロコンピューターです。

 

エアバックが展開する5秒前から、アクセル・ブレーキの作動状況、速度、エンジンの回転数、シートベルト使用の有無、助手席の人の有無、シートの位置などの項目を記録する、航空機で言うとフライトレコーダー的なシステムを持っています。

 

現在、全ての車に搭載してあるわけではありません。

すでに欧米では積極的に導入されているが、日本では一部の車種のみで、まだ全車に普及とまでは至っていません。

 

※ なお、EDRが登場してきた当初は、イベント•ドライブ•レコーダーと表記されていましたが、現在は『イベント•データ•レコーダー』と表記されるのが主流となったため、当協会でも以後『EDR(イベント•データ•レコーダー)』と、表記することにしました。

 

解析するのは、メーカー(企業)側である

メーカー(企業)側にとって不利な情報を、改ざん・隠蔽する可能性がある

イベント・データ・レコーダー(EDR)は、事故時の状況を記録するためのコンピューターではあるが、そのデータの解析は、誰にでも行えるものではありません。

 

解析ができるのは、メーカー(企業)側だけです。

(その他、警視庁でも解析が可能です。)

 

例えば、車の欠陥により事故を起こした場合(急発進した、ブレーキがきかなかったなど)、すぐにメーカー(企業)側が、イベント・データ・レコーダー(EDR)を回収しデータを読み上げ、解析を行います。

しかし、そのデータは、真実のデータででしょうか?

 

本来は、解析する機関は、航空機事故の時にように、第三者調査機関でなければなりません。

ところが、メーカー(企業)側が解析を行うようであれば、メーカー(企業)側に有利なデータに改ざんされてしまう恐れがあるのです。

 

改ざんは、ドライブ・レコーダーの画像修正のように、簡単に行えるからです。

 

  • イベント・データ・レコーダー(EDR)を取り出す際に、別の物とすり替えることもできる。
  • イベント・データ・レコーダー(EDR)をパソコンにつないで読み込む際に、別のデータに書き換えることもできる。

 

公平・中立な立場である、第三者的な調査機関が解析を行わない限り、真実のデータであるとは言い難いことになるのです。

イベント・データ・レコーダー(EDR)は、すぐに渡さないこと

交通事故の第三者調査機関である『日本交通事故鑑定人協会』に、まずご相談下さい。

過去に、当協会では、イベント・データ・レコーダー(EDR)をめぐって、下記のことがありました。

 

<事例1>

走行中に急にブレーキがきかなくなり、そのまま空地にに突っ込み、塀に激突して、やっと止まった。

 

幸い、運転手Aさんに、大きな怪我はなかった。

Aさんは怖くなり、修理工場に念入りに見てもらったが、ブレーキがきかなくなった原因は、わからなかった。

 

その後、メーカー(企業)側に見てもらい、点検をしてもらうが、特に異常がないとのこと。

少し前まではブレーキがきいていたのに、急にきかなくなったのはおかしい、欠陥ではないか?と言うと、

イベント・データ・レコーダー(EDR)の解析が行われた。

 

解析の結果、アクセルを踏んだ記録があったとのこと。

よって、Aさんが、ブレーキとアクセルを踏み間違えたことによる事故だということになった。

 

Aさんは、確かにブレーキが急にきかなくなり、アクセルなんて踏んでいないと言うが、

すでにメーカー(企業)側にデータが渡された後で、Aさん側には証拠がない状態となってしまった。

 

 → 安易に、イベント・データ・レコーダー(EDR)を提供しないこと。

 → メーカー(企業)側の解析により、Aさんが不利となってしまうことになる。

 

<事例2>

 

運転手のBさんは、山道の下り坂を走行中に、急にブレーキとハンドルがきかなくなった。

そのままカーブに差しかかり、曲がりきれずに、ガードレールに激突して車は停止した。

 

車が大破するほど大きな衝撃の事故であったが、Bさんは、奇跡的に打撲などの軽症で済んだ。

ただ、カーブの外側は、崖であり、もし落ちていたら、命がなかったかもしれない場所であり、

Bさんは事故後、車の運転が非常に怖くなって自信を無くし、ストレスを抱えるようになった。

 

しばらくして、車のリコールの通知が、メーカー(企業)側から届いた。

イグニッションスイッチのキー(鍵)が体の一部に接触し、キー(鍵)が回ってしまうというものだった。

 

事故直前に、ブレーキとハンドルがきかなかったことは、キー(鍵)が回ってエンジンが停止したためで、この欠陥のせいではないかと、Bさんはメーカー(企業)側に訴えるが、相手にされなかった。

 

Bさんは、命を落としていたかもしれない事故であったのに、メーカー(企業)側の対応があまりに不誠実であると、不満を抱いた。

 

Bさんは弁護士に相談に行き、弁護士に依頼することになった。

そして、Bさんは、欠陥であることを立証するために、交通事故調査の鑑定も依頼した。

 

鑑定の結果は、事故現場の様子(道路の形状、測量など)・車の破損の様子・エンジンに異常がなかったということなどから、Bさんの言う通り、走行中に、急にエンジンが停止したために起こった事故であると分析された。

 

弁護士を通じて連絡を取ると、メーカー(企業)側は、すぐに対応した。

メーカー(企業)側は、真っ先に、イベント・データ・レコーダー(EDR)を取り外してデータを読み込み、解析を行った。

 

解析の結果、アクセルを踏んだデータが記録されていて、エンジン回数も増えているとのことだった。

 

Bさんは、アクセルを踏んだ覚えはない。

 

カーブ直前まではきいていたブレーキが突然きかなくなり、固くて踏み込めない状態となり、ハンドルも固くて回らなくなった結果、ガードレールに激しく衝突する事故となったのである。

しかし、メーカー(企業)側が出してきたデータにより、Bさんに、ブレーキとアクセルの踏み間違え、操作ミスがあるとなってしまった。

 

→事故車両、ドライブレコーダー、イベント・データ・レコーダー(EDR)などは、重要な証拠となるものなので、メーカー(企業)や保険会社に、安易に見せたり提供することなどは、絶対にしないこと。

→弁護士が立ち会うだけでは、メーカー(企業)側や保険会社との調査には、太刀打ちできない。

(弁護士は、交通事故の分析や車の構造に関しての専門家ではないので。)

 

上記事例のようにならないために…

メーカー(企業)や保険会社が事故車両を調査する際は、必ず、『日本交通事故鑑定人協会』の立ち会いの元、行って下さい。

 

 

欠陥車には、保険は支払われない

不具合が発生する欠陥車であっても、イベント・データ・レコーダー(EDR)の解析により、運転手の操作ミス・車の整備不良が原因などとなれば、保険を使って、事故車両の修理をするしかありません。

 

欠陥の場合は、保険が支払われないので、金銭負担は、メーカー(企業)側となります。

 

しかし、メーカー(企業)側が欠陥であると認めず、金銭的な負担もしないと言えば、消費者(運転手)が全て負担することになります。

 

イベント・データ・レコーダー(EDR)は、事故時の解析ができる画期的なものと思われます。

ところが実際は、データを解析できるのは、第三者調査機関ではなくメーカー(企業)側です。

データの改ざんや隠蔽の恐れもあり、この状況では、イベント・データ・レコーダー(EDR)とは、単にメーカー(企業)側に有利をもたらすもの、となってしまいます。

 

すでに、車の不具合や欠陥はもみ消され、その代償は、消費者または保険会社が支払わされることになっているのです。

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