全国対応35年のキャリア公平中立な第三者機関『日本交通事故鑑定人協会』

WORKS~日本交通事故鑑定人協会の解決事例

平成27年~平成28年の解決事例

日本交通事故鑑定人協会が、最も得意とするのは『未修理の事故車に残る傷の科学解析』です。

 

事故車をすぐに修理や処分をしないで、証拠として保管していたご依頼者の車両の傷を調査し、客観的な証拠として、証明できた事例など、ご紹介しています!

 

平成27年4月 『保険金詐欺事件』(刑事)

「他車に当て逃げされて廃車状態である」と依頼を受けて調査を行ったが、車両に残る傷の解析から、実は車ではなく、自分でブロック塀に当てた自損事故であることが発覚。保険金目当ての詐欺事件のため、保険会社と警察に通知する。

 

平成27年5月 『修理工場敷地内で、顧客運転による事故』(民事)

修理のために修理工場に車を運転して来た顧客が、敷地内で誤って、駐車中の他の顧客の車に衝突させる。事故調査に来た保険会社の調査員が、「事故による傷ではない」と保険金を支払わない判定をしたため、車両の傷の解析を行い、事故による損害であると断定する。

 

平成27年6月 『バイクの少年が、暴走車に衝突され死亡』(事故の再現調査)

バイクで買い物に向かっていた少年が、交差点で右折中に、対向車線を直進してきた暴走車に跳ねられ、死亡。警察が情報を一切出さず、バイクの少年に一方的に罪を被せたため、遺族が「どのような事故で息子は死んだのか、知りたい」と依頼を受け、警察に保管中の損傷した事故バイクの解析を行い、事故の真相を究明する。

 

平成27年7月 『外車の欠陥事件』(民事)

外車の走行中に、突如イグニッションキーが回転してしまい、エンジンが停止したために操作が不能となり、車がガードレールに激突し、大破した事件で、メーカーへの損害賠償のため、車の構造的な欠陥の究明など行う。

 

平成27年8月 『自転車とバイクの接触事故』(民事)

自転車とバイク双方が、角を曲がってきたところで対面接触。自転車に乗った被害者が、足に怪我をし後遺症を負った裁判で、事故がどのように起こり、足に怪我を激しい怪我を負うことになったのかという事故の再現を行う。

 

平成27年9月 『車同士の激突』(刑事)

国道を走行中の高級車と、国道を横切る軽自動車の、交差点での激突事故。軽自動車の運転手は大怪我を負う。警察は、怪我のなかった方の高級車の運転手を、信号無視であると決めつけて起訴した。信号情報、事故車の調査解析から、軽自動車側に信号無視があり、速度も相当出ていたと判明した。

 

平成27年10月 『衝突事故で高次機能障害に』(民事)

外車を走行中、前方の対向車線から速度を出して近づいてくる危険な車に気づき、停止して路肩寄りに避難。しかし、対向車線の車は、停止している外車の運転席側の側面に衝突してきて、外車の運転手は首の神経を損傷する怪我を負う。被害者は、長年、裁判係争中となっていたが、軽い事故であったと後遺症が認められない状態。事故の究明、外車特有の構造により、受ける衝撃が大きかったことを証明する。

 

平成27年11月 『バイクに跳ねられ死亡』(刑事)

夜間、時速40キロで走行中のバイクの前を、横断した歩行者が跳ねられ、バイクは転倒して怪我、歩行者は死亡した。警察は、このバイクの運転手を起訴。しかし、損傷したバイクの傷や壊れ具合、遺体の傷から、もう一つの別の事故の存在の可能性が浮上。調査の結果、歩行者は2台のバイクに続けて跳ねられた事故であった。最初の暴走大型バイクが、歩行者を跳ねてそのまま逃走し、さらに続けて2台目の時速40キロで走行してきたバイクも歩行者に衝突した事故であったことが判明した。

 

平成27年12月 『事故の多発する交差点で、衝突事故』(民事)

地元では、大変事故の多い地点であるという交差点での、車同士の激しい衝突事故。加害車両が、被害車両の下敷きになっている事故の態様から、どのような事故が起こったかということがわかっていない保険会社の対応の悪さのために、被害者が提訴。事故車両の調査と事故現場の調査の結果、加害車両が、交差点で一時停止せずに速度を出して衝突してきたために、被害車両が持ち上げられ、加害車両が被害車両の下に潜り込んだ状態になったことが判明した。

 

平成28年1月 『事故はあったのか、なかったのか?』(民事)

「バックしてきて当てられた」と、相手方から裁判で訴えられたが、車両には当たったという痕跡が見当たらない。相手方が主張する傷を見ると、それらは車に当たった傷ではなかった。相手方の主張する内容の事故であれば、そのような傷は付かない。事故が起こったという勘違いか、または当たり屋か…そもそも事故はなかったと判明した。

 

平成28年2月 『トラックと外車の行き違い、どちらが停止していたか?』(民事)

狭い道路で、大型のトラックと外車が、行き違い時に接触事故。裁判では、外車側が「トラックが停止せず、無謀な運転のために事故になった」と主張。車両の調査解析と事故現場の測量調査の結果、外車側の主張に証拠はなく、トラックに残る損傷部の解析から、トラック側は停止していた状態であり、その横を外車は勢い良くすり抜けるような走行をしていたことが判明した。

 

平成28年3月 『外車の修理費用が高すぎる』(民事)

停止していた外車に、別のメーカーの外車が、衝突。裁判で、被害者が修理費を見積もったら、加害者が「高すぎる」と反論。修理パーツの部品一つ一つずつを全て解析。事故車両の傷も調査。特に高すぎる修理費ではなく、外車のこの型式の車であれば、妥当または、安いくらいの修理費であり、さらに車両に残る傷の状況からも、停止していたという証拠が見つかった。

 

平成28年3月 『高速道路で玉突き事故?』(民事)

高速道路で渋滞中に、5台の追突事故が起こった。保険会社は、最後尾の車両に対し、全ての事故の原因を作ったと過失割合を押し付けた。最後尾の車両に設置してあった”ドライブレコーダー”を解析。最後尾の車両とすぐ前の車両の衝突の前に、もう1台先にある3台目と4台目の車両が先に衝突していた。さらに5台の車両の傷を解析してみると、5台目の車両の損害状況から、前の車両4台分を衝突させるような事故ではなかったことが判明した。結果、玉突き事故ではなく、1台目を走行していた車両が、急停止したことが原因である、多重衝突事故であった。

 

平成28年3月 『トラックに衝突されたのに、事実と違う警察調書となった』(民事)

国道を走行中の乗用車に、右側車線を走行するトラックが突然車線変更してきて、衝突した。トラック側は警察には「乗用車が無理な車線変更してきたために、ぶつかってきた」としきりに主張した。警察の実況見分調書にも、乗用車側が加害者扱いとして記載されていた。乗用車の車両調査の結果、傷の状況と傷の位置から、乗用車よりもトラックの方が速度が出ていたことがわかり、トラックの無謀な運転による衝突であると判明した。

 

平成28年4月 『事故と関係のない損傷部分の修理費まで請求する』(民事)

軽微な接触による事故であったが、修理の見積書を見ると、明らかに、事故と関係のない部分の傷の修理費まで含まれていた。事故の態様から、どの部分と修理が妥当か、関係のない傷はどれか…といった解析を行う。

 

平成28年4月 『停止していたという証明』(民事)

普通乗用車の危険な運転に気づき、軽自動車の運転手は、停止して避難していた。しかし普通乗用車は勢い良くぶつかってきた。普通乗用車の運転手は「(軽自動車が)邪魔をしてきて、(軽自動車が)ぶつかってきた」と主張をした。実際に、事故車両の傷の解析を行うと、軽自動車が停止していた証拠が見つかり、普通乗用車から衝突してきたことが判明した。

 

平成28年5月 『バイクが転倒後滑走して車に衝突したのか、バイクは車と衝突後に滑走したのか?』(民事)

住宅街の狭い道路で、バイクと普通自動車の対面衝突事故があった。警察の調査では、”バイクが先に転倒して滑走し、普通自動車に衝突したもの”となった。しかしバイクの運転手は、普通自動車と衝突するまで転倒していないと言う。バイクの傷の調査と事故現場の調査の結果、現場手前の左カーブに差し掛かったところで、バイクの運転手は、前方から来る普通自動車に対し「危ない」とバイクの姿勢を必死で保っていたところに、普通自動車に衝突したものであると判明。バイクは先に転倒し滑走して行って普通自動車に当たったわけではなかったことがわかった。

 

平成28年5月 『歩行者を跳ねた死亡事故で、歩行者は道路横断中か、横断前であったのか?』(刑事)

横断歩道のない国道で、歩行者が普通自動車に跳ねられ死亡。 警察の実況見分調書の現場見取り図にある衝突地点、歩行者の荷物の散乱状況などは、どう考えても不自然であり、いかにも歩行者が危険であるにもかかわらず、道路を横断したことにしてしまいたいような、いかにも加害者側が細工したような主張が通ってしまっていた。現場に残された証拠で唯一信用できるもの、擦過痕から事故の再現を探り、歩行者は、横断しようと歩道で立っている時に、時速60キロで走行してきた普通自動車が、一部歩道に乗り上げ、立っていた歩行者を跳ねたことがわかった。

 

平成28年6月 『ドライブレコーダーの映像から、速度を解析』(民事)

首都高速の湾岸エリアを走行する、普通乗用自動車同士の衝突事故。相手方から「無理な車線変更をしてきたために、走行を妨げられた」と主張された。そこで、相手車に設置されたドライブレコーダーの映像から、相手車の速度の解析を行うことになった。結果、相手車は時速約190kmほどの、危険な速度で走行していた状態であったことがわかった。

 

平成28年6月 『バイクが無人状態で当たってきた?』(刑事)

真冬の山間部の急カーブの道路で、トラックとバイクが衝突。バイクの運転手は即死。トラックの運転手は「バイクに人が乗っていない状態で走ってきてぶつかってきた」と証言。当時道路が凍結していたので、バイクが先に滑走したせいで事故になったと、警察も断定した。調査の結果、バイクの運転手は衝突するまでバイクに乗って運転しており、車幅の広いトラックが中央線を越えてカーブを曲がり、反対車線を走行してきたバイクに衝突したことが判明。バイク運転手は衝突により跳ね飛ばされた上に、トラックの後輪にも右肩をひかれた。さらにトラックのフロントバンパーの傷から、トラックの下に挟まったバイクを引き抜いた跡が見つかった。トラックの運転手が事故後すぐに、挟まったバイクを引き抜き、トラックの後方にバイクを移動させ、いかにもバイクが滑って来たことを細工したものだった。そしてその間、トラックの運転手は、道路の真ん中に倒れているバイクの運転手を放置した状態であった。

 

平成28年7月 『駐車場の出入口での自損事故だが、損害保険会社が保険金を支払わない』(民事)

駐車場から車に乗って出ようとしたら、出入口付近の電柱に接触し、車両の前部バンパーを破損。事情を損害保険会社に説明したら、後日、損害保険会社の担当者から「(損害保険会社が委託した)調査会社の事故調査の結果、事故と整合性がないので、保険金は支払わない」と通知があった。「電柱ではなく、ブロック塀に当たるからだ」と損害保険会社は取り合おうとしない。当協会の鑑定人が現地に調査に赴いた結果、車両の傷は電柱に当たったものに間違いはないと判明。ふと、隣接する”隣の駐車場”を見ると、その駐車場の出入口にはブロック塀があった。当該駐車場にはブロック塀はない。損害保険会社が委託した調査会社は、隣の駐車場を事故現場として調査報告をし、その報告を受けた損害保険会社は『整合性がない』の一点張りを繰り返していた。

 

平成28年7月 『追突してしまったが、相手方から請求されている修理費用は、妥当なのか』(民事)

赤信号で停止中、助手席の荷物を触わるなどしていたら、ついブレーキから足が離れ、前方の車に追突してしまった。相手方から提示された修理費用が、少し高い思われるので、妥当かどうか調査を行う。修理工場にて、相手車の調査の結果、衝突態様の考察と、相手車である国産車のある一部の車種の特徴として、後部バンパーの破損、さらに後部ハッチバックドアに至るまでの損傷具合は、妥当であると判明した。修理費用に関しても、バンパーとハッチバックドアの交換からして、特別高いわけではなく、通常の平均的な修理代金であった。

 

平成28年8月 『相手方から信号無視と言われたが、どちらが青信号であったのか』(民事)

交差点を青信号で進入し、左折して県道に入ったところ、右後方から県道を直進してきた相手車に衝突された。衝突してきた相手車は「(自分が)青信号であり、そちらは信号無視だ」と主張し、警察も目撃者も相手方の主張を取った。当方側の車両の傷の調査の解析と、相手車が衝突後に中央分離帯を越えて停止した位置から考察すると、相手車は衝突時に時速65kmで当方側車両に衝突してきたことが判明。さらに、衝突後、相手車は中央分離帯を越えて、反対車線にて停止したのだが、偶然にも反対車線に停止していた車は、赤信号により停止していた状態であった。その偶然にも反対車線で赤信号で停止していたその車は、まだ発進していない状況であったので、相手車側の信号も同じ赤信号であるため、相手車は赤信号で交差点を時速65kmもの速度で走行していたことと判明した。

 

平成28年8月 『(自分側が)停止していたと言い張る相手方』(民事)

住宅街の狭い道路で、反対車線を走ってきた車と、衝突した。相手方は「(自分は)停止していたので、100%全額の損害を支払え」と強く主張して譲らなかった。車両の傷の科学調査を行うと、相手車は、衝突時には停止などしていなく、走行していた状態であったと判明。さらに、道路の狭さ、見通しの悪さ、衝突位置から鑑みると、相手方の言う事故の説明が、不自然でおかしいこともわかった。

 

平成28年9月 『建物の塗装工事により、塗料が車両に付着したが、塗料でないと言い張る相手方』(民事)

マンション駐車場に車を停車していたら、横の建物で塗装工事が行われ、飛沫してきた塗料が複数車両に付着した。業者に苦情を申し立てると、業者は「それらは塗装の際の塗料痕ではなく、元々、車にあった傷だ」と言い張った。さらに業者側の損害保険会社も「塗料ではなく傷である」とのことで、一切対応しない。そこで専門機材により、塗料痕の調査を行った。すると、これは間違いなく、建材の塗料痕であることが判明した。

 

平成28年9月『事故時に身につけていたアクセサリーの傷や損傷は、事故によるものかどうか』(民事)

交差点で、直進バイクと右折の車が衝突事故となった。バイクの運転手は転倒し怪我を負った。その時に身につけていた高価なアクセサリーにも、損傷を受けた。しかし損害保険会社は「アクセサリーの傷は事故と関係がないものである」と、損害金の支払いを拒否した。実際にアクセサリーの損傷部分を、専門の機材で調査してみると、傷の付き方から、明らかに事故時に付いた傷であり、損傷は事故によるものと断定できた。

 

平成28年10月『白バイが後方から追突してきたが、事故地点はどこであるのか?』(民事)

被害車両は、信号機のないT字路を左折して県道に入り、直進走行していたら、突然ものすごい勢いで後方から白バイにより追突を受けた。白バイは転倒した。すぐに警察の関係者なども事故現場に駆けつけ、関係者達は被害者に平謝りだった。しかし後日、事故地点が双方食い違い、争点となった。警察側はT字路の交差点内が事故地点と主張し、被害者は交差点を20m通過した地点が事故地点であると主張した。双方の車両(実車)の傷を、専門機材にて調査した結果、被害車両には加速中に追突を受けた傷の形跡が見つかり、被害車両は交差点で左折を完了した後、直進態勢に入って加速している時に追突を受けたことが判明。その時に、追突してきた白バイの速度は、時速80kmであったことがわかった。さらに白バイは、サイレンを鳴らさない状態で、緊急走行していたこともわかった。

 

平成28年10月『川での車両水没事件は、事故か自殺か?』(民事)

被害者は早朝の豪雨の中、川沿いの市道を車で走行していて、川に転落し水没死した。警察は、事故直後は『
事故』と断定したはずが、なぜか急に『自殺』と変更してきた。保険会社側の鑑定書には『被害者は、市道から傾斜30度の斜面に進入し、ハンドルを右や左に切りながら走行し、自ら川へ向かって突っ込んだ自殺である』と、物理の公式が並べ立ててあった。そこで現場調査を行うと、事故から1年以上経過しているにもかかわらず、川の横のコンクリート部分など数カ所に、被害者の車のタイヤ痕が奇跡的に残っていた。警察は、このような重要な証拠も拾い上げていない。通常、このような長期的にタイヤ痕が残ることはないが、まるで被害者が「自殺したのではない」と言わんばかりの証拠であった。その痕跡から、被害者の走行コースを再現すると、斜面の途中で何度も車の態勢を取り持とうとし、川の方面に行くまいとする形跡が見られた。その様子から、川へ飛び込んで自殺しようとしたものではない、これは事故であったと断定できた。さらに、実際に傾斜のある斜面を何度も走行した経験のある、プロのカースタントマンの意見は『”斜面での走行”というのは、ハンドルを左右に切ったり、ブレーキやアクセルを操作することは不可能な状況に陥るもの』であった。保険金の支払いを拒否するための保険会社の悪質さと、物理の公式を使ったわけのわからない鑑定が、迷惑にも横行している典型例である。

 

平成28年11月『殺人目的の衝突事故か?それとも単なる事故なのか?』(民事)

停車していた大物ジャーナリストの車に、後方から大型トラックが衝突した。鑑定人による『近隣の防犯カメラの映像の解析』と『現地調査』の結果、大型トラックが衝突してくる走行態様が判明した。大型トラックは、衝突地点の約30m手前までは、時速20kmで緩やかに走行していたが、その後、突然フルスロットルで加速し、ジャーナリストが乗車している車に向かって衝突して行ったという、ジャーナリストを殺害目的とする故意に起こった事故であった。ジャーナリストは怪我を負ったが、幸い命に関わる事故とはならなかった。日頃から警察に嫌がらせを受けていたジャーナリストに起こった、通常の事故とは思えない事故態様であった。鑑定人の現地調査の最中にも、警察による妨害行為が幾度もあった。一方、警察はこの事故を、大型トラックを運転していた運転手の”居眠り”による事故であるとした。しかし事故後、この運転手は突如、不可解な死を遂げた。大型トラックの運転手の動機や真意は、不明なままである。警察はその後も、ジャーナリストに嫌がらせを続け、ジャーナリストの周辺では、今もなお不審な事件が起こり続けている。

 

平成28年11月『ドライブレコーダーの映像から、歩行者の横断開始の信号の色は何色か?』(民事)

夜、車が、広い交差点を通過する際に、歩道上で歩行者をはね、歩行者は重傷の怪我を負った。車に搭載されたドライブレコーダーの映像から、車側の信号は青であることはわかっていた。しかし、車道4車線で歩道の距離がとても長い大きな交差点であったため、歩行者が歩道を渡り始めた時の信号の色を解析することになった。事故現場の調査(測量調査)を行うと、歩道の長さが30mもあることがわかり、夜間時には、その歩道が歩行者にとっては、距離が短く見える視覚的な変化も見られた。さらに、ドライブレコーダーの映像の解析から、車の速度を出し、歩行者と衝突するまでの時間の計測を行うと、歩行者の横断開始の信号の色は、青信号であること判明した。

 

平成28年12月『損害保険会社下請けの鑑定は正しいのか?〜第三者的な公正な鑑定をしてほしい』(示談)

大手損害保険会社から「車両にある3つの傷で、今回の事故による傷はどれか?」と、損害保険会社の下請けの鑑定では全ての傷が事故によるものとのことだが、これは信用できないので、第三者的な公正な判断での鑑定をしてほしいと、当協会に依頼があった。実車に付いている3つの傷を、専門機材にて解析すると、1つ目の傷はグレー系のプラスティック製品に擦った傷であり、相手車に擦った傷ではなかった。さらに2つ目の傷は、黒いゴム製の物に擦った傷であり、これは相手車のタイヤだと考えられがちだが、事故の態様から、相手車のタイヤに接触することは考えられないので、この傷も今回の事故の傷ではないとわかった。最後に、3つ目の黒い傷だが、これは相手車にある傷の高さと整合し、またその塗料痕が相手車のものであるとわかった。従って、今回の事故による傷は、最後の黒い擦り傷だけであるとの鑑定に至った。

 

平成28年12月『車にひき逃げされ死亡した被害者は、どの位置で、どのような態勢で轢かれたのか?』(刑事)

被害者は夜間時に、道路幅の狭い道路で、車にひき逃げされ、下半身が歩道内、上半身が道路側に出た状態で倒れていた。周囲の住人の目撃情報から、事故前に被害者が歩道内に座っていた様子が目撃されていた。しかし警察の調査の結果は、事故時に被害者が道路上で寝転んでいた為に轢かれたものであるとした。遺族が「道路になど寝転んでいるはずがない」と、「警察の調査はおかしい」と、事故態様について調査を依頼してきた。車の損傷箇所や被害者の衣服から、被害者が車に引きずられたことが判明した。さらに、被害者の体の損傷位置や被害者の靴のつま先に付いた道路の塗料痕、被害者が着用していた皮ベルトや鞄の擦り傷から、被害者がうつ伏せの状態で車に轢かれたこともわかった。解析の結果、直前まで歩道内で座っていた被害者が、歩道側に侵入して走行してきた車と接触したことにより、姿勢を崩して倒れてしまい、ちょうどうつ伏せの状態になった時に車の左前輪タイヤに乗り上げられ、車の底面にある出っ張りの部品部分に衣服が引っかかり、体が1.5mほど車道側に引きずられて移動し、今度は左後輪タイヤに乗り上げられた事故であったと判明した。

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