全国対応34年のキャリア公平中立な第三者機関『日本交通事故鑑定人協会』

事例集<保険金詐欺編>

本人が事故の状況を説明する段階から「何か、おかしい…」と感じる

「交通事故の鑑定の依頼したい」と、都内の女性から相談がありました。

 

女性は、「とっても困っている」と、「当て逃げされたのに、保険会社は違うと言い、払ってくれない」と怒っていました…

 

事情を尋ねてみると、事故は「駐車場から出て、優先道路に出たら、横から他の車にぶつけられた」と、女性は言います。

ぶつけてきた車は一瞬停まったが、すぐに走り出して、そのまま逃げて行ったと言うのです。

 

逃げた車のナンバーは覚えていない。

白い車だったことは覚えている。

警察には届けた。

 

何度尋ねても、この情報しか聞き出せません。これ以上の情報がありませんでした。

 

事故現場の住所を尋ねても、なかなか知らせてきません。

本当に事故はあったのか?と思い、当協会が「警察で事故証明書を取って来てほしい」と女性に頼んでみました。

女性は了解したが、一向に、事故証明書を取り寄せようとはしません。

その理由は「実際の事故現場と、事故証明書に事故現場は違うから」と言うのです。

 

この時点で、『警察になど届けていないだろう』『そもそも事故は本当にあったのか?』と疑いました。


ようやく女性は、事故現場の住所を知らせてきたのです。

グーグルマップで確認すると、比較的交通量の多い、周囲にはスーパーやファミリーレストランなどがある県道沿いでした。

その県道沿いの、レンタル倉庫の駐車場から出て走行しようとしたところ、ぶつけられたと言うのです。


事故現場となった場所は、レンタル倉庫の駐車場から県道に出る際、特に見渡しが悪いわけではなく、駐車場出入口の広さもゆったりしていて、決して狭いわけではありませんでした。

 

一体どうやったら、真横からぶつけられるのか?という疑問が出てきました。

 

やっと事故車両の写真を見ることに…

女性は、今は修理工場に置いてあるという事故車両の写真を送ってきました。

車両の傷跡を見ると、車にぶつかってできる傷ではありませんでした…

 

明らかに、物体にぶつかってできた傷でした。

 

当協会は「車に当たったのではなく、どこか塀とかにぶつかったのでは?」と尋ねるが、車にぶつかったものだと言い張って聞き入れません。

 

さらに女性は、保険会社から届いたという書面を送ってきました。

その書面は、事故車両を調査した保険会社の調査員の報告書でした。

 

保険会社の報告書の内容には、『車に当たったための傷ではないということ、さらに保険契約に不可解な点が多々あるため、保険金の支払いはできない』などと記してありました。

 

保険契約に不可解な点とは、

  • 女性が保険に加入した日に事故を起こしていたこと
  • 保険に加入する際の申告に、多くの虚偽があったと判明したこと

などから、保険金の支払いを拒否されたものだったのです。

 

これは保険金詐欺である。

 

詐欺であれば、もう少し上手に騙そうとするはずだが…


実際、調査を行うと…

保険金詐欺の片棒をかつぐわけにはいかないので、「調査はできない、お断りする」と女性に伝えました。

 

女性は「私は嘘など言っていない。頼むから見に来てほしい」としつこく、何度も連絡が入りました。

調査・鑑定では、当協会は嘘は書けないからと、何度も女性に念を押しました。

 

とうとう、調査・鑑定の依頼を引き受けることにしました。

鑑定士が、修理工場に預けてある女性の事故車両を見に行きました。

 

傷の状況から見て、間違いなく、車にぶつかった傷ではなく、白い物体にぶつかった傷でありました。

 

それは、丸みのある物体ではなく、角のある固い物体にぶつかってできた傷跡であることもわかりました。

 

保険会社の調査員の報告書には、ガードレールなどの白いポールに当たったと鑑定してあったが、当協会の見解は、角張ったコンクリートブロックであると判断しました。

 

女性は「他車に真横からぶつけられて、当て逃げされた」と言っていたが、実際は、女性が自分でコンクリートブロックにぶつけて作った傷跡だと断定できたのです。

 

運転ミスで、塀にぶつけてしまったという自損事故でも保険金は払われるだろうに…

何故、車にぶつかったのだということに拘るのか?

 

お金に困っていたもよう…

困っている人へ、手を差し伸べるべきではあるが、保険金詐欺の味方をするわけにはいきません。

 

女性は、生活に困っている様子でした。

 

修理工場近くで飲食店を経営していたが、開店休業状態でした。

 

修理工場に預けてあった事故車両の中は、まるでゴミ屋敷のようでした。

車内には、コンビニ弁当の食べ散らかし、ペットボトル、その他ゴミ類が大量に散乱し、目を覆いたくなるような、不衛生な状態でした。

 

修理工場の担当者が「ずっと車を置きっ放しで、大変迷惑している」と不機嫌に言いました。

駐車場代を浮かせるために、修理工場に置いたままにしてあったのです。

もちろん、修理するつもりも見受けられない状態で…

 

女性は、この車は、廃車にするしかないと言いました。

 

「廃車とはどういう意味?」

廃車にするほど、傷んではいない車です。

 

どうやら、廃車処置ということにして、その分の保険金をもらおうとしていたらしいのです。

 

廃車にするためにぶつけるのなら、もっと思い切って、体を張ってぶつけないとダメだと思われます…

コツンと物体に当てただけでは、とても廃車にはなりません…

 

とにかく、それだけお金に困っていたということだったのでしょうか…

ちょっと目先分の生活のお金が、欲しかったのだと思われる、保険金詐欺の女性でした。


鑑定内容は正直に

女性はあくまで、最後まで、車にぶつけられたと言い張ったのでした。

 

でも、そのような証拠は見当たりませんでした。

 

従って、鑑定書には、当協会の調査の結果である、正直に、コンクリートにぶつけたものによる損傷だと書きました。

 

真実を、公平に鑑定書に記したのですが、あとで、鑑定書を見た女性から、大変な”お怒り”を頂きました。

 

 

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